学校再開初日。子どもたちに伝えたいこと
お互いの思いを丁寧に聴きあおう
自治体からは、子どもたちの安心安全を第一に、メンタルケアを重視して関わっていこう、というような内容で指示が出ている。
実際よく分からない状況なのに、安心安全の空気感を醸し出すために
「大丈夫だよ。先生がついてるよ。学校には仲間がいるよ」
なんていう無責任なことは言えない。
自覚症状のない感染者に怯えているのに、「先生がいるよ。仲間がいるよ」などと言っても、「だから怖いんじゃん。だからソーシャルディスタンスが必要なんでしょ?」と、いう話だ。
互いが思う現状を確認し、どのように過ごしていくのが良いか、みんなで知恵を出し合うことが、安心安全につながると思う。
互いが思う「現状」もまた、人それぞれだろう。
「いや、もう大丈夫だろ」と楽観的に思っている人もいるだろうし、まだまだこれから「第二波がくる」と信じている人もいるはずだ。
「まあ、このくらいなら大丈夫かな?」と、線引きするところは、人による。そのことを知った上で、お互いにとってのベストな関わり方を、時間をかけて模索していくしかないのだろう。
学校生活においても、社会で生活していく上でも、「まあ、このくらいなら大丈夫かな?」という線引きをしつつ、人と関わっていく。
一人で神経質になりすぎればしんどいが、「これくるいなら大丈夫?」とオープンに聞いて、関係性をつくっていけば、人との関わりはさほど、苦にはならないのだろうか?
自分の価値観をぶつけることもなく、相手の価値観が正しいのだと、打ちひしがれることなく、対話的な姿勢で互いの価値観を受け止めて、最適な行動がとれればいい。
全ては、一人一人の傾聴にかかっているのかもしれない。
まずは、私自身が傾聴の姿勢を貫いて、子どもとの対話を楽しんでいきたいものだ。